2024 年 12月 9日 (月)
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「ごめん、助けてあげられなかった」…梨泰院事故の遭遇者、トラウマ憂慮

31日、ソウル広場の合同焼香所で菊の花を持つ追悼客©news1

「罪悪感で眠れませんでした」。ソウル・梨泰院(イテウォン)の雑踏事故に遭遇したAさん(24)はソウル広場の焼香所を訪れ、頭を下げながら、涙声で語った。先月29日夜、現場近くで事故を目撃したものの、積極的な救助ができず、罪悪感を抱いている。「亡くなった方々の顔、当時の状況が思い浮かんで、ここに来た」。Aさんはその後、眠れずにいる。

Aさんのように、事故に遭遇した人たちの心的外傷後ストレス障害(PTSD)を憂慮する声が出ている。会社員コミュニティアプリケーション「ブラインド」には、現場に出動した警察官という人物が「目の前で死んでいく人々を見た。一人でも多く、助けようと必死になったが、それができなかった。申し訳ない」という文を載せた。現場で心肺蘇生に取り組んだという人物は「何人もの遺体を見て、ずっと残像がある。トラウマになりそうだ」と書いている。

「助けてほしい」という叫び声が、頭の中でリプレイされるPTSDの症状――これを憂慮する声が出ている。PTSDは自然災害、事故など深刻な事態を経験した人がなり得る疾患だ。対人忌避やパニック障害などが現れることがあり、積極的な治療と管理が必要だ。

大韓神経精神医学会は先月30日に声明を出し、「事故当時の現場映像と写真をフィルタリングなしに広める行動を中断しなければならない。現場映像やニュースを過度に繰り返して見る行動も、自らの健康に悪影響を及ぼしかねないので自制してほしい」と要請した。

©news1

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