2024 年 7月 20日 (土)
ホームライフスタイル「お母さん、自分で食べますから…」栄養剤も「カスタマイズ購入」するMZ世代

「お母さん、自分で食べますから…」栄養剤も「カスタマイズ購入」するMZ世代

「勉強する時に食べるジェル(コン・モク・ジェル)」の最初のモデル、チュウ(今月の少女)写真提供=モノラブス©MONEY TODAY

高齢化の加速と新型コロナウイルスによって健康への関心が高まり、保健機能食品の市場が急成長している。特に「規制のサンドボックス制度」により、保健機能食品の小分け販売が認められ、スタートアップ各社がこれを活用、カスタマイズされた購入サービスに乗り出し、消費者も拡大傾向をみせている。

韓国の食品医薬品安全処(MFDS)と韓国健康機能食品協会によると、新型コロナが拡大した2020年、韓国国内の保健機能食品の市場規模は生産実績基準で3兆3254億ウォンと、前年比12.7%増となった。

保健機能食品の中でも「免疫機能改善」製品の生産が前年比10.5%増で1位となった。製品別では紅参が1兆125億ウォン規模と最も多く販売され、続いてプロバイオティクス4822億ウォン▽ビタミン・無機質2760億ウォン▽EPA・DHA含有油脂1249億ウォン▽フラクトオリゴ糖1038億ウォン――の順だった。

保健機能食品の消費層は、家族の健康を気遣って購入する50代女性が中心だった。だが最近、若者本人が購入するなど、年齢層に広がりが出ている。特に若年層はモバイルアプリを活用し、カスタマイズされた購入方法で消費しているのが特徴だ。

◇保健機能食品の購入、20~30代が主な顧客

これをリードしているスタートアップ企業が、人工知能(AI)に基づき、カスタマイズされた購入サービス「アイアム(IAM_)」を運営する「モノラブス(mono labs)」だ。同社は独自開発したアルゴリズムをもとに、個人の健康状態やライフスタイルに合わせた栄養剤を推薦し、1パックずつ小分け包装・定期配送・摂取管理まで、ワンストップサービス(複数に分散していた手続き・サービスを1カ所にまとめること)を提供する。

アイアムのサービスを利用する主な顧客層は20代(約24%)と30代(約36%)で、合わせて全体の60%を占める。

価格も個別購入より30%ほど安いうえ、カカオトークのお知らせサービスなどで、コツコツと服用できるよう手助けをしている。

モノラブスは最近、韓国の12人組ガールズグループ「今月の少女」のチュウをモデルに抜擢。「コン・モク・ジェル」(勉強する時に食べるジェル)の宣伝に本格的に乗り出し、消費者層を10代まで広げた。モノラブスが、保健食品や化粧品を手掛ける「Kolmar BNH研究所」と共同で発売した「コン・モク・ジェル」は集中力を高め、カフェインの副作用は低めた「スマートスナック」シリーズの初めての製品だ。

モノラブスのソ・テファン代表は「消費者にカスタマイズした製品の研究・開発を目的に、子会社の『集中力研究所』を設立した。今後も味と機能性を追加しながら、不必要な要素を減らし、日常で手軽に食べられる“スマートスナック”製品を、引き続き世に送り出す予定」と述べた。

同社が顧客を対象に、最も多く摂取した保健機能食品を年代別に調査した結果、20代はマルチビタミン(55%)と乳酸菌(45%)▽30代はマグネシウム(64%)とビタミンB(43%)――だったことがわかった。このほか、40代はルテインやオメガ3を、50代以上はピクノジェノールやオメガ3、ノコギリヤシを好むという結果も出た。

健康機能食品販売のスタートアップ「ビッグサム(Bigsome)」も昨年10月、薬剤師カスタマイズ型の薬局プラットフォーム「チャムヤクサ」、デジタルヘルスケアスタートアップ「キック・ザ・ハードル」とともに、個人別サプリメントパックサービス「フィッタミン(Fitamin)」を公開した。フィッタミンも薬剤師とのマンツーマンの相談を通じて1日1パックの健康機能食品をまとめ上げる。

サイエンス・サイテーション・インデックス(SCI)級の論文4000本余りに基づいて設計されたアルゴリズム搭載のアンケートにより、顧客の健康習慣を把握した後、薬剤師との相談を経て、カスタマイズされた健康機能食品を推薦する。

◇リアルタイムで健康状態分析

デジタルヘルスケアスタートアップ「アルゴケア(Algocare )」は、AIアルゴリズムで顧客の健康状態をリアルタイムで分析し、最適な健康機能食品を配合・提供するスタートアップだ。アルゴケアは今月中に関連ソリューション「ナス」(NaaS=Nutrition as a Service)を本格的に発売する予定だ。ナス・ソリューションは、米ラスベガスで開かれた家電・デジタル技術の見本市「CES」で2021年と2022年、革新賞を2年連続で受賞するほど注目を受けている。

アルゴケアのチョン・ジウォン代表は「わが社のアルゴリズムは医師・薬剤師とデータ専門家が医学界の優秀論文数千編を分析して開発した。数回のタッチで健康状態を分析した後、小さな粒の形をした超小型栄養剤をミリグラム単位で配合して提供する方法で、服用記録や健康状態をモバイルアプリでリアルタイムに管理するソリューション」と説明している。

©MONEY TODAY

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