2024 年 7月 27日 (土)
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「お母さん、私の許可、取った?」SNSに写真出し問題…韓国に「シェアレンティング」注意報

グウィネス・パルトロー(右)と娘アップル・マーティン(グウィネス・パルトローのインスタグラム)(c)MONEYTODAY

韓国でシェアレンティング問題に関心が寄せられている。シェアレンティングとは共有(share)と育児(parenting)の合成語で、親が自身の子どもに関するコンテンツをSNSに共有する行為をいう。最近、個人情報保護委員会が児童・青少年の「忘れられる権利」保護政策の拡大に乗り出したのを機に、議論が本格化しようとしている。

「ママ、私たち話したでしょ。私の同意なしには何も上げないで」

これは、米有名俳優グウィネス・パルトローが2019年、自分のインスタグラムに娘のアップル・マーティンと撮った写真を掲載した時、アップルが付けたコメントだ。写真の彼女は、スキーゴーグルをしていて顔がよくわからないが、許可なく載せられたことに不快感を示した。

海外では早くからシェアレンティングに対する警鐘が鳴らされてきた。フランス憲兵隊は、フェイスブックが子どもの写真3枚を載せるチャレンジを始めると「あなたの子どもを保護してください」という警告文を公式フェイスブックアカウントに載せた。フランスは子どもら当事者の同意なしに写真を掲載した場合、懲役1年や罰金刑に処されることもある。

ユニセフノルウェー委員会によると、子どもが12歳になるまでに両親がSNSに共有する子どもの写真は平均1300枚。委員会は、同意の有無に関わらず、オンラインで子どもの写真の共有をやめるべきだと強調する。

こうした動きを受け、韓国の個人情報保護委員会は年末までにシェアレンティング対処方案を盛り込んだ児童・青少年個人情報保護法制定案を発議する方針だ。

ソウル大学消費者児童学のナ・ジョンヨン教授は昨年、児童・青少年の個人情報保護政策討論会で「シェアレンティングは、両親がよく知らない状況で発生するという側面がある。子どもたちだけでなく両親や企業に関連教育を広げる方法を考える必要がある」と指摘している。

(c)MONEYTODAY

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